2009年11月16日月曜日

【重要】PBAir運航停止

(この項、せいちゃんさん/サコンナコン県 からの投稿です)
 PBAir(9Q)が10月15日からHPの予約ページが動きません。実際に電話で予約しようとして友人はダメでした。機材整備中でしょうか? それとも国内就航廃止か倒産??
 サコンナコン、ナコンパノム、ロイエット。他社便が無い路線ばかりです… 私はサコンナコン在住ですが最寄りの空港がウドンタニでは車で3時間、バスだと4時間以上の距離… 他社就航とかの動きでも有れば知りたいです…


(董事長ふくちゃんから)
 せいちゃんさん。初めてのご投稿ありがとうございました。コメントでなくニュースとして董事長ふくちゃん宛てに投稿します」ということでしたので、当方で確認して記事を起こしました。

 PBAirは1990年に設立。当時タイのビール市場をほぼ独占していたシンハコーポレーション(バンコク首都圏デュシット区)のお抱え輸送からスタートして、1999年に国内定期便の運航を始めました。バンコクとイサーン諸都市を結ぶ小型ジェット機でのフライトを中心に営業し、国内最大手のタイ国際航空(TG)にコードシェア便を供給し採算を確保してきました。
 その一方で規模には不釣合いな大型機のB763を中古導入し、北京やカトマンドゥ線(前記事「エアネパールは危険なキャリア」参照)に参入したりもしました。

 運航停止まで使っていたエンブラエル145型機は2002年にブラジルの会社から中古導入したものですが、それでも新造からは14年しか経っていませんでした。しかしB763導入時のコストが嵩み、赤字を出していきます。会社側ではこの機材を自社保有からリースに切り替えようと売却を画策します。その結果、会社側では現有機材の売却が決まり、新しい機材が到着するまで全路線の運航を停止することにしたと発表しました。

 ところが、運航停止が長引く模様で、会社ではHPを一時閉鎖してしまいました。過去にはOne-Two-Goが同様の措置を取ったことがあります(前記事「One-Two-Goが運航停止」参照)。PBAirの路線は全路線、他社が参入していない単独路線ですので、もし倒産や運航規模縮小といった最悪の事態になると特急バス公社のバス以外に代替手段がありません。全路線きっちり再開されないとタイの僻地振興に大きな影響を及ぼします。

(11月24日追加)
 それに加え、PBAirは本社と市内カウンターがあったUBCIIタワー(スクンビット通りソイ33=ワッタナ区)を既に退去していることが明らかになりました。機材到着を待つというのは表向きの説明で、事実上の倒産の可能性が高くなってきました。