ラオス外務省は、アフリカや西アジアの一部の外国籍者に対して、空港や陸路国境でのビザオンアライバルに応じないとの通達を出しています。前記事「ラオスのビザオンアライバル料金」を書いて既に2年半。現状をもう一度整理してみます。
まず、アフリカ諸国の大半を含む29の国のパスポートを所持している者には、ビザオンアライバルが認められず、事前に本国ないしは第三国のラオス大使館、または総領事部でビザの発給を受ける必要があります。
特にアフリカ諸国は、ビザの発給を受けて入国しても在ビエンチャンタイ大使館領事部で正規観光ビザの発給が受けられない(前記事「黒人は本国に帰って取れ」参照)ので、タイのビザをラオス経由で長期間クリアすることが事実上できなくなっています。
大陸 | 該当国 |
アジア | バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、アフガニスタン トルコ、ヨルダン、シリア |
アフリカ | アルジェリア、ブルンジ、カメルーン、コンゴ、コートジボワール、ガーナ ギニア、ギニアビサウ、レソト、リベリア、リビア、モザンビーク、ニジェール ナイジェリア、セネガル、シエラレオネ、スワジランド、ザンビア、ジンバブエ |
南アメリカ | スリナム |
オセアニア | ナウル、トンガ |
それ以外の国の国籍者に対しては、空港または陸路国境でビザオンアライバルを申請すると通常30日の在留許可が下りるように見直されていますが、それも国籍により料金が変わります。
料金 | 対象国籍 |
$0 (ビザなし 渡航OK) | 日本、韓国、ASEAN諸国 (ベトナム、カンボジア、フィリピン タイ、マレーシア、シンガポール ブルネイ、インドネシア、ミャンマー) |
$20 | 中華人民共和国 |
$30 | この表に記述がない国 |
$31 | スウェーデン |
$35 | スウェーデン以外のEU加盟諸国 アメリカ |
$40 | ネパール、インド |
$42 | カナダ |
ビザなし渡航が30日を下回る日数しか与えられない国の国籍者は、それを超えて30日までの在留を予定している場合、通常の料金(US$30)を払うとビザオンアライバルを申請することができ、出されるビザで30日の在留許可が与えられます。
ビザなし渡航が30日間認められる国からは、アライバルビザを申請することはできません。