日本航空インターナショナル(JL)とANA(NH)は、6月30日発券の航空券を最後に燃油サーチャージ(追加燃料費)を廃止することになりました。基準としていた過去3ヶ月間(2月~4月)のジェット燃料相場の平均が$54.8に止まり、廃止基準となる$60を下回ったためです。
日本からタイ、シンガポールへは現時点で片道1,500円(海外発券の場合は$15)を徴収しています。昨年の今頃は、片道だけで2万円も取られていただけに、隔世の感があります。前記事「もうたまらない!追加燃料費4万円」では、
> 会社に立て替えてもらってでも至急発券するか、キャセイパシフィック、TGへの変更を現実的選択として
と書きました。それがわずか1年で全廃ですから、経済大収縮の影響は大きいといえます。逆に言えば、追加燃料費がなくなることで海外旅行を控えていた皆さんにはチャンス到来でしょう。
(4月27日追加)
ユナイテッド航空(UA)も、同様に$60で追加燃料費を全廃する基準を採用しています。デルタノースウエスト(NW)は、アジア線は$60を下回れば廃止ですが、北米へのフライトについては$50を下回るまで存続と規定しているため、7月以降はアメリカ行きに限っての徴収になりそうです。
(5月25日追加)
デルタノースウエストからも北米行きを含めた全路線で燃油サーチャージを廃止すると発表がありました。これで、7月以降に燃油サーチャージの制度が残るのは現時点でシンガポール航空(SQ)だけとなります。