2009年4月17日金曜日

言った通りだ!UDD最過激派、報復戦始める

 17日5時30分頃、プラナコン区サムセン通りソイ8のPTTガソリンスタンドに入ってきたワンボックスカーを後からつけてきたピックアップトラックに乗った武装集団が襲撃しました。車にはPAD(民主市民連合)のソンティ・リムトンクン総帥とボディーガードが乗っていて、運転手を含めた3人が病院に運ばれました。ソンティ氏は一命を取り留めそうですが、運転手は意識不明の重体に陥っています。

 現場はカオサンから北へ約1km。ASTVプーチャッカーン本社にも近く、ソンティ総帥はASTVに出勤しようとしたところを襲われたとみられています。

 前記事「UDD軍、敗走」で指摘した、タクシン派過激集団「UDD(反独裁民主同盟)」最過激分子による報復戦が、わずか3日で現実のものになりました。敗残兵が勝手に戦闘を続行するというのは、言うまでもなくテロリズム。国際人道(戦時国際)法解釈上、最も許されない行為であり、もしこれが本物の戦争であれば、容赦なしで殺されても文句の一つすら言えません。
 しかも現場は、外国人旅行者の拠点カオサンに程近い場所。カオサンのゲストハウス暮らしを卒業して、アパートを借りている外こもりすとが非常に多い一角です。こんな場所から報復戦を始められたのでは、いつどこで外国人が流れ弾の被害を受けるか、全く予測がつきません。董事長ふくちゃんの懸念通りの事態になったといえるでしょう。

 何度も言いますが、赤色(UDD軍メンバー、または支持者とみなされます)と黄色(PAD=民主市民連合のイメージカラー)の衣類は当分の間、着用しないでください!! また、ASTVプーチャッカーン本社(プラアティット通り)にも近寄らないように!! Traveler's Supportasiaでは引き続き、バンコク首都圏内に「渡航の延期をお勧めします」の安全情報を出していきます。

(画像:ソンティ総帥が乗っていたのと同型のトヨタ・アルファード/在東京タイ大使館所有)