JR東日本(正式社名:東日本旅客鉄道 東京都渋谷区、東証1部上場)は、先に発表したトヨタファイナンス(前記事「TS3で海外キャッシングが利用できなくなる」参照)に続いてクレジットカードによるキャッシングを縮小することになりました。4月1日以降に新規入会を受け付けたビューカードについては、国内・海外ともにキャッシングが利用できなくなります。
対象は、JR東日本がSuica部分のみに責任を持つ「ビューTypeII」カードを除く全種類。キャッシングが必要な場合は、スーパーICカードSuica《三菱UFJ-VISA》や、みずほマイレージクラブ《セゾン》Suicaなどの「ビューTypeII」カードに入会する必要があります。
ただし、「TS3 VIEW CARD」(トヨタファイナンスとの提携カード)は例外です。トヨタファイナンスは既にキャッシングからの全面撤退を発表済みなので、5月6日以降残高がなくなった時点でキャッシングは利用できなくなります。
対象には、「JALカードSuica」(前記事「JALカードSuica1枚だけの海外旅行は超厳しい」参照)が含まれています。ANA Suica VISAカードがTypeII(クレジット部分の発行会社は三井住友カード)なのに対し、JALカードSuicaは「ビュー・スイカJCBカード」をベースに設計されていて発行者はJR東日本なのです。
今回の改定でJALカードSuicaは事実上、日本国内専用になってしまいます。余程のJMBマイラーでなければ入会する意味はありません。ANA Suica VISAカードとの競争に事実上、ケリがついたと見ていいでしょう。