2009年3月24日火曜日

パスポート申請時の「はがき」が不要に

外務省は、3月1日付で旅券法施行規則7条を改正し、日本国内で申請されたパスポートの受け取りに必要だった郵便はがきを必要書類から外しました3月2日(月)以降に申請を受理したパスポートから、はがきの提出は不要となっています。


1975年(昭和50年)の規則改正で、パスポートの申請に必要な書類としてはがき1枚が追加されました。当時は、住民票に記載された住所にその人が住んでいるか確認するため、はがきを用意させて住民票に記載の住所を書かせ、提出するよう義務付けました。各都道府県のパスポートセンターは、はがきの裏面に「受け取りのお知らせ」を印刷し、実際に郵送して配達されたはがきを受け取りの際に持ってくるよう求めていました。

しかし、引越しのときに住民票を移さない人や、家を持たず夜間割引料金のインターネット屋をホテル代わりに泊まり歩く、「ネット屋難民」が続出。はがきはJP POST 日本郵便による転送も認められていなかったため、不着があるとパスポートそのものを受け取れないという事態になります。そこで外務省では住民票のない他県で申請する「居所申請」には運転免許証や住基ネットカード(国民IDカード)が提出されればはがきの提出は必要ないと運用を改めていました。これが定着したとして、今回の改正に踏み切りました。

東京都では、申請を受理した時に「旅券引換書」を渡しています。引換書に記載された交付予定日に、書類を出したパスポートセンターを訪れ、手数料分の印紙を購入。印紙を貼り付けた引換書を提出すれば受け取りができます。