2009年2月21日土曜日

エリートクラブ運営会社の事業停止

 観光スポーツ省は18日、外国人超富裕層から会費を取って各種の優遇サービスを提供する「タイランドエリートクラブ」を運営してきた特殊会社「タイランド・プリビレッジカード」(TPC、バンコク首都圏バンラック区)に対し、事業の全面停止を命じました。
 清算を前提としたものではないとしていますが、新規の会員権発行、既存会員による会員権の転売を併せた会員獲得行為、およびエリートクラブ自体の宣伝活動が一切できなくなるとのことです。ただし、既存の会員に対して移民庁本庁で行われる特殊ビザの更新には影響はありません。

 前記事「タイランドエリートクラブ、廃止へ」で、「2月以降の新規入会は事実上できないと思え」と書きましたが、これが現実になった形です。アピシット首相は最終的にはTPCを清算して、エリートクラブを完全に廃止したい意向ですが、過去にTPCに払い込まれた30億Bt.近い入会金の返還がネックとなってなかなか決断に至っていません。休眠会社にすることで入会金の返還を避けるか、それとも民間に売却して事業を継続させるか、時間をかけて検討するとした上で、万が一清算となった場合の損失確定を容易にするため、現時点で新規の入会を締め切るのが得策と判断した模様です。