2008年8月12日火曜日

安田誠氏殺される

 タイでの沈没活動を描いた単行本「外こもりのススメ」幻冬舎、1,200円。前記事「董事長ふくちゃんも登場『外こもりのススメ』」参照)の著者で、フリーライターの安田誠さん(本名:棚橋貴秀、33歳)が、8月5日朝にバンコク首都圏ディンデン区の自宅アパートを出たまま行方不明になっており、捜索願を受けた首都圏警察と在バンコク日本大使館邦人保護部が行方を追っています。
 彼の住んでいたアパートからはパソコン2台とパスポート、財布などの貴重品がなくなっており、アパート1階に設置されているサイアムコマーシャル銀行(SCB)のATM機からは、2万Bt.ずつ2回に分けて合計4万Bt.が引き出された記録が残っていました。
 さらにここへ来て、ナコンラチャシマ県パクチョン郡(カオヤイ国立公園)で身元不明の男性の遺体が見つかったというニュースも入ってきており、安田さんは何らかの事件に巻き込まれて殺害されたという最悪のケースも考えなければならない状況になっています。


 董事長ふくちゃんは7月28日(月)に在ビエンチャンタイ大使館領事部から正規ビザの発給を受け、8月2日(土)夕方着の列車でバンコク・バンスー操車場に戻りましたが、その時点でカオサンの某ゲストハウス宛に「ふくちゃん宛て」という袋が届いており、中には刷り上がったばかりの「外こもりのススメ」が入っていました。もし安田さんがカオサンに来ようとしていた時期があと1週間ずれていたら、董事長ふくちゃんは「外こもりのススメ」を受け取れていません。
 しかも、それまでほぼ毎日更新されていた安田さんのBlog「タイのバンコクで為替FX&株&ファンド」が8月5日(火)の更新を最後に途絶えており、それが安田さんの行方不明になった日と一致します。
 また、董事長ふくちゃんが「外こもりのススメ」を担当した編集プロダクション「アードバーク」(東京都杉並区)に連絡したところ、「間違いなく同一人物」との回答を得ました。
 董事長ふくちゃんは8月12日、日テレ・よみうりテレビ系「NEWSリアルタイム」の取材を受け、この模様は即日放送されました。翌13日には、フジテレビ・KTV系「スーパーニュース」の取材も受けました。

 Traveler's Supportasiaでも書きましたが、沈没組は仕事をしていないとはいえ同じ外国人であり、タイ人庶民からしたらずっといい暮らしをしています(前記事「Bビザ以外に厳しい日本人会」参照)。それゆえにいつ、どこで金目当ての事件に巻き込まれても全然おかしくはないのです。考え得る自衛策は2つ。

1.不用意に自分の居所を教えない
 棚橋さんは「タイのバンコクで為替FX&株&ファンド」のコメント欄に、自分の住んでいるアパートを推測されてしまうヒントを載せていました。これによって推測されてしまえば、アパートに不審者が来ても、管理人は親しい友人だと判断して中に入れてしまいます。携帯電話やメールがあったとしても、詳しい居所をごく親しい友人以外に明かしてはいけません。

2.自分の資金源を明かさない
 沈没組の中にはインターネットによる株取引などで数百万~数千万円単位の資金を扱う人もいます。
「タイのバンコクで為替FX&株&ファンド」でも、「○月×日、A社の株を300株買った」などというくだりが出てきますが、それに対してYahoo!ファイナンスで株価検索をかければ、その人がどれだけの儲けを得たかが一目瞭然です。
 投資をされている方、自分の投資成果を他人には明かさないほうが身のためです。