2008年6月13日金曜日

タイ初「ファーストクラス」の激闘

 ファーストクラスといっても、飛行機ではありません。特急バスでです。公社のスーパーVIPを上回るサービスをしようと、民間2社が大激戦を始めました。

 昨年、民間委託バス大手のナコンチャイエア(バンコク首都圏チャトチャック区)が[20]モーチット2~コンケン線に「ファーストクラス」と呼ばれる最高級仕様バスの運行を始めたのがそもそものきっかけ。同じ路線を運行しているチャンツアー(コンケン市)が追随したことで、激戦の火蓋が切って落とされました。
 ナコンチャイエアが導入したファーストクラス車両は、公社のスーパーVIPよりもさらに贅沢な仕様で、1台になんと21人しか乗れません。当然3列シートで、国際線の飛行機に使われるシェル形シートを使い、前列の椅子が後ろに倒れてきません。

(画像1:モーチット2で発車を待つファーストクラスバス。紫色の帯がスーパーVIP相当を意味する)

 現在はコンケン線が両社とも1日3往復ずつ。さらにチャンツアーは、[22]モーチット2~ウドンタニ線にも毎日2便のファーストクラスを投入して差別化を図ります。チャンツアーはダブルデッカー車を採用し、1階6席、2階24席の合計30人乗りとしました。

(画像2:チャンツアーはウドンタニ線でもファーストクラスを走らせる)

 ファーストクラスは、ナコンチャイエアが公社のスーパーVIP並み、チャンツアーはVIP32相当の料金を設定しています。

《[20]モーチット2~コンケン》
 ナコンチャイエア 0:15 11:15 23:15
 チャンツアー 8:30 15:30 23:00

《[22]モーチット2~ウドンタニ》
 チャンツアー 11:15 21:00