2008年5月28日水曜日

公団バス「無期限」値上げ禁止!?

 止まらない原油と燃料油価格の上昇を受け、バンコク首都圏の公共バスは再び値上げに踏み切りました。昨年10月の値上げに続いて(前記事「バンコクの公共バス、また値上げ」参照)今回も、対象は民間委託の白バスとミニバス、それに急行バスに限定されています。

 ノンエアコンの普通バスは一気に1.5Bt.もの上げ。ミニバスは7Bt.から8.5Bt.、白バスに至っては、8.5Bt.から10Bt.に引き上げられて、ついに2桁の大台に乗ってしまいました。
 ただし、首都圏バス公団(BMTA)に対しては事実上無期限に値上げを禁ずる指示が、運輸省から出た模様です。このため値上げは見送られ、赤バス、急行バスとも従来通りの運賃で運転されています。

(5月30日追加)
 民間団体から中央行政裁判所に対し値上げの差し止めを求める提訴があり、裁判所は審理を開始するとともに、判決が確定するまで値上げを差し止める仮処分を出しました。このため、わずか2日間で値上げ前の料金に戻されています。

(5月31日追加)
 特急バスについては100km当たり9Bt.の値上げ申請が出ていましたが、民間委託便は100kmあたり3Bt.に上げ幅を圧縮し、一方公社は昨年10月の値上げが認められなかった(前記事「公社と民営で料金に差が」参照)上、4月30日までの値上げ凍結を社長自ら国民に約束し実行していた(前記事「特急バス公社、チョコレートの代わりに」参照)分、大きな上げ幅が認められました。[23]バンコク~ノンカイ線の2等では、公社、民営とも387Bt.に揃えられています。この結果、公社バスのほうが民営バスよりも若干安いという現象は、7ヶ月で解消しました。