円からバーツへの交換レートは、タイ国内では1万円=3,000Bt.前後で落ち着いています。しかし、海外からタイへ振込みをするときは、異常に高いレートを言われます。なぜでしょう?
航空券を日本へ向けて通販している「プログラムD」では、日本の銀行から振り込みを受けるときのレートを毎日更新して公表しています。このレートは、在日シティバンク銀行のレートに為替ヘッジ1%を乗せたとあります。シティバンク銀行規定のレートは、海外(主にニューヨーク市場)で取引される円⇔ドル、ドル⇔バーツのレートに基づいて決まります。タイ国内で両替するときのレートからは、現時点で20%ほどの乖離があります。
たとえば、1月11日の時点でプログラムDのHPに載っていた日本からの振込みに使うレートは、1Bt.=3.77円。これに対し、同じ日のタイ国内での円現金からバーツへの交換レート(サイアムシティ銀行)は、1万円=2,971Bt.で、1Bt.=3.36円。航空券のように、扱う金額が大きくなれば、この差は数千円にもなり、利用者の財布に激しく響きます。
この状態で、ANAの東京行き45日オープン往復を注文したとします。航空券本体21,600Bt.に、追加保険料、追加燃料費、空港税を乗せた総支払額は30,000Bt.近くになります。日本から30,000Bt.相当を振り込むと、30000*3.77=113,100円。これに対し、バンコク到着後に両替して払ったら、30000*3.36=100,800円。差し引き、12,300円も損することになります。