ラオス航空(QV)は、10月27日からの冬スケジュールで、プロペラ機運航の全便を中国製最新鋭機「西安MA-60」と、イタリア製の「ATR72」の2機種にします。日本外務省が安全情報で狙い打ちにしていた、旧型機「西安Y-7」がついにラオスの空から姿を消します。
ラオス航空のY-7は、もっと小さい「ハルビンY-12」と並んで、整備が行き届いていないとするアメリカ連邦航空局(FAA)の通達により、危険というレッテルを貼られていました。それでも、1988年から90年あたりの納機ですから、機齢20年は経っていません。新造機を買った航空会社としては、ごくごく普通のレベルで使って、時期が来たから退役という、そのくらいのお話にすぎません。
ラオス航空のこれからを担う「西安MA-60」は、Y-7の後継機で56人乗り。カナデアQ300を研究して作られたという中国オリジナルの機種です。