バンコク・カオサン通りの「キキキゲストハウス」。あまりの傲慢さから日本人の信頼を失った後も、オーナーの態度は一向に変わる気配を見せません。それどころか、日本人に対する差別もあるようで、もはや日本人旅行者の泊まるところではなくなっています。
キキキゲストハウスでは宿泊者に対して、航空券やツーリストバスといった旅のアイテムはもちろん、ビールやジュースの1本まで、取り扱えるものはすべて店内で購入するよう、宿泊者に義務付けているとのことです。従えない宿泊者には容赦がないはずなのに、実際に適用されているのはなぜか日本人だけ。
例えば、規定のチェックアウト時間の11時までにチェックアウトを完了した後、当日夜の出発まで荷物を預かってもらうという、カオサンでは当たり前のサービスすら、キキキでは店内でツーリストバスないしはエアポートバスを購入した宿泊者に限られます。買っていない場合は、11時までに荷物をまとめて出て行かなければなりません(前記事「最悪!!キキキハウス」参照)。それが1分でも遅れたら、もう1泊分の料金を払わないと出られないと、はっきり書いてあります。
しかし、ファラン(欧米人)はチェックアウト時間をとっくに過ぎた午後になって、悠然と笑顔で出て行きます。追加料金を請求されるような雰囲気もなく。ファランからの荷物預かりの要望にも、キキキのおばさんは笑顔で応じています。それに対して、日本人には規定通りの冷たい対応。話になりません。
先日閉店してしまった旅行代理店「IBSトラベル」(前記事「カオサン、IBSトラベルがドロン」参照)は長年多くの日本人旅行者に親しまれていました。しかしキキキの日本人宿泊者が、そのIBSで航空券を買ったとわかった瞬間に、キキキのおばさんが逆切れしたこともありました。
「あなた強制チェックアウトね。私を信じて全て任せていただけないのならキキキゲストハウスに泊まる資格はありません。そもそも泊まらせてもらってるのになんだその言い方は! 今すぐ出て行ってください。今日までのお金はきっちり払ってもらいますけど」
また、別の旅行者はキキキゲストハウス2のドミトリーで、同室の欧米人宿泊者が散髪しているのを見ておばさんに苦情をつけたところ、差別的にあしらわれてしまったとのことです。
「欧米人は規定の時間までにきちんとお金払って私を信頼してくれているんですから何をやってもマイペンライ。金払いの悪い日本人はおとなしく掃除でもしてろゴルァ!!」
ここまで言われたら屈辱の一言です。
ファランに対しては最強宿かもしれません。事実、キキキだけを見て隣のママズやレモングラスには目もくれないファランが多数います。しかし、日本人の泊まる場所としては最悪以下。泊まるどころか、旅行代理店としても利用しないことを強くお勧めします。