2007年8月5日日曜日

サダオからマレーシアへ

タイからマレーシアへ抜けるもっともポピュラーなルートが、ソンクラー県サダオ郡のダンノックチャンルンからケダ州ブキ・カユ・イタムに出るルートです。しかし、このルートはマレーシア側にまともな公共交通手段がなく、一度選択を誤れば自力での通過が極めて難しくなります。おとなしくハジャイからツーリストバスを使うべきと、董事長ふくちゃんは思いました。

《ハジャイ⇔マレーシアを直通する》
ハジャイ市中心街の旅行代理店で、クアラルンプール、シンガポールへ直通する大型VIPバスと、バターワースに向かうロットゥーのチケットを売っています。

ハジャイ⇔バターワースは店によって違いますが250Bt.~300Bt.で売られています。一方、クアラルンプールへは350Bt.~400Bt.が相場線です。また、ペナンではハジャイまで27RM~30RMが相場。これを使えば、サダオのボーダーではバスから降りて出入国審査をするだけ。安心して国境を越えられます。

《どうしてもサダオまで自力で行くなら?》
国境の町ダンノックチャンルンは、マレーシアやシンガポール方面の住人が買春目的で訪れる花街。ただ、タイ側の交通手段はいくらでもあり、公共交通機関も使えるので、自分で行きたいという方もいるでしょう。

特急バスターミナルから、サダオ行きのロットゥーが出ています。このバスは、市街地ですとペットカセム通りの時計塔前を通ります。片道50Bt.で、国境ゲートの前まで連れてってくれます。

特急バスターミナルからはダンノックチャンルン行きの2等特急と、パダンバサール行きの急行も概ね30分間隔で出ています。ダンノック行き特急なら国境ゲート前に一直線。パダンバサール行き急行なら、国境の10km手前、サダオ市中央市場で降りてソンテウ[8267]に乗り換えます。

《バンコク~ダノック間直通も可能だが…》
バンコク・南バスターミナルからのハジャイ行き公共特急バスは、2等でも1等でも希望すればダンノックチャンルンまでの切符を出してくれます。しかし、希望者がいなければハジャイで打ち切りになります。また、ダンノックまで行ったとしてもマレーシア側交通機関がないというリスクは変えられません(後述します)ので、どうしてもという方でなければ、ハジャイで降りたほうが有利になります。

《マレーシア側にはまともな交通手段がない!!》
タイ側の出国審査場を抜けると、400mほど歩いた先にマレーシア側の入国審査場があります。ところが、その先は免税店もセブンイレブンも、銀行もない。高速道路の入り口しかありません。即ち、自力で来たバックパッカーは、まともな交通手段がないというピンチに立たされるのです。

タクシーで最寄の町チャンルンまで約10km。しかし、どうしてもタクシーを使いたくなければ、ハジャイから来たバスやロットゥーに乗せてもらうしかありません。しかも、ハジャイでかなりの数のお客様を乗せてきている車を空席待ちしなければなりません。

週末、ハジャイへ遊びに来たマレーシア人が本国へ帰る午後になると、バスは満席が普通。管理者ふくちゃんはボーダー出口で3時間待って、ようやくバターワース行きの空席にありつきました。ただ250Bt.と言われ、これではハジャイからの運賃と同じ。ダンノックに泊まって、楽しもうという方でなければ、意味がありません。