NPB・北海道日本ハムファイターズのフェルジナンド・セギノール外野手が日本の長期ビザを取得していたにもかかわらず、パスポートの有効期限を切らし、不法滞在と変わりない状態になっていたとスポーツ新聞各紙が報じています。このようなことは、普通起こり得るのでしょうか?
外国人が入国するには、日本でもタイでも、パスポートの有効期限が6ヶ月以上残っていることが必要です。それでも、有効期間が1年未満になっているパスポートに、長期在留資格のビザが発給されてしまうのでしょうか? 残り有効期間が1年未満になったら、普通は本国に帰国してか、もしくは在外の大使館ないし領事館でパスポートを更新するのがバックパッカーのみならずパスポートを持っている人にとっては常識です。
セギノール選手が持っていたパナマパスポートは2006年10月6日が有効期限になっていました。しかし、15日に本国パナマで子供が生まれ、日本シリーズ終了後に見に行こうと思い立った彼、28日の帰国を前にリエントリーパーミットを取ろうとして、入管職員から期限切れを指摘されたとのこと。在ロサンゼルス日本総領事館が発給した日本ビザの有効期限はもっと後で、「パスポートの有効期限が切れてもビザさえ切れていなければ不法滞在、就労にはならない」として入管難民法違反容疑には問われませんでしたが、それでも「パスポートの有効期限が切れた日の翌日から国籍不明者扱いになり、出国する際面倒なことになる」(札幌入国管理局)といいます。それを回避するため普通ならば入管や在外公館でいったん申請を不受理としてパスポートを更新させるか、もし発給したとしてもパスポートとビザの有効期限日が同一日となるように発給されます。今回のようにパスポートの有効期限が、ビザの期限よりも先に来るというのは、バックパッカーや普通のビジネスマンではまずあり得ません。
Traveler's Supportasiaの読者のほとんどは、日本を飛び出しているバックパッカーやビジネスマンです。本国を出ているということではセギノール選手と同じ。この一件を教訓にして、パスポートとビザの有効期限をもっと厳格に管理したいところです。