2006年9月29日金曜日

国際宅急便、さらに身近に

 ヤマト運輸の商業・特殊物流専門子会社「ヤマトロジスティクス」(東京都中央区) は10月1日から、日本発の海外向け小口貨物輸送サービスを全面リニューアルし、『国際宅急便』のブランド名で発売します。

 従来はヤマト運輸のセールスドライバーが集荷した海外向け貨物(『UPS宅急便』)を「UPSジャパン」(東京都港区)に委託して仕向けていたため、委託料などで高額の運賃となり、個人が使うものではありませんでした。今回の改定では、UPSジャパンへの委託を原則廃止。ヤマトロジスティクスがヤマトグループ内で国内仕立て業務を完結させるため、最大60%という大幅な値下げを実現できました。DHL、フェデックスなど外資系大手が軒並み徴収している追加保険料、追加燃料費もありません。スピードはEMSとほぼ同等の最速3日を確保します。

 日本を引き払っているバックパッカーが、ご実家から必要な生活物資を取り寄せる手段はこれまで郵便小包の独壇場でしたが、民間宅配最大手のクロネコヤマトという選択肢が増え、もっと便利になります。

 なお、海外のUPSから日本へ向けて出荷された荷物については、UPSジャパンの営業地域外に限り、従来通りヤマト運輸が配達します。