タイのビザをクリアするため、ミャンマーへの1日入国ができる南部のラノーン県に行く人は、カンボジアに比べれば少ないでしょうが、南部の島に沈没している人を中心にかなりの数に上ります。
行き方と注意点を紹介します。
《バンコク⇔チュンポン》
列車、公共特急バス、ツーリストバスの3つの選択肢があります。ツーリストバスはカオサンからタオ島へ接続する便をチュンポンで捨てるというのが代表的です。
列車はファランポーン駅から1日10本、トンブリ駅からもチュンポン直通の列車が1日2本あります。 ファランポーン駅からの列車の時刻は鉄道庁のHPを参照してください。
http://www.railway.co.th/timetable/N_S.html (英語)
トンブリ駅発は朝7時25分発のORD(普通列車)と夜7時15分発のRAP(快速列車)があります。朝の列車はオール3等(自由席、82Bt.)、夜の列車には2等座席(指定席、245Bt.)と3等(140Bt.)がありますが、寝台車はありません。
公共特急バスはチュンポン止まりの他、ランスアン行き、スラタニ行きをチュンポンで捨てることもできます。
《バンコク⇔ラノーンを直通する》
公共特急バスのみでサーイタイマイ(南バスターミナル)から発着します。直通のラノーン打ち切り[64]系統が1日に2等10本、1等1本、スーパーVIP1本。ラノーン・カオラック経由プーケット行き[63]系統が2等で1日9本あります。ラノーンまで2等特急で直通すると所要9~11時間、333Bt.。ラノーン行き2等の時刻は右の画像を参照してください。最終バスの時刻がはがれかかっていますが、23:00で間違いありません(管理者ふくちゃんが確認しました)。
プーケット行きは5:00、7:30、9:30、14:00、16:00、17:00、19:00、20:00、21:30の出発。
ビザランで朝一番に着きたい場合は、19:50か20:50のラノーン行き、もしくは20:00か21:30のプーケット行きが良いでしょう。
http://www.transport.co.th/Eng/HomeEnglish.htm (英語)
《チュンポン⇔ラノーン》
列車やツーリストバスを利用、あるいは他方面への特急バスをチュンポンで捨てた場合、この区間は特急バスを使ってもよい(90Bt.)のですが本数が少ないので、急行ミニバンで補います。
国鉄チュンポン駅から徒歩約10分、タータオパ通りビッグブルーチュンポン事務所向かいの旅行代理店「チュンポントラベルサービス」が乗り場。6時~17時の間、60分間隔で出ています。 片道100Bt.。
問い合わせ +66-77-511324 (5:00~18:00、タイ語か英語で)
ラノーンでは特急ターミナルのある国道4号線と412号線の分岐点が終点で、「KIWI OHCHID GuestHouse」(+66-77-830420)に頼みます。ラノーン発は希望すれば国鉄チュンポン駅前で下ろしてくれます(追加料金なし)。
ソンテウを利用する場合は、チュンポン市内から約8km西に向かった国道4号線のパトゥムポン交差点からクラブリ行きのソンテウがあります。約60km先の町クラブリで、ラノーン行きのソンテウに乗り換えます。
《ラノーン⇔サパンプラ港》
ラノーンに着いたら、青色のソンテウに乗ります。片道10Bt.。その際、必ずサパンプラ港に行くかを確認してください。中央市場前で乗り換えになる場合があります。また、ソンテウの運行時間は6:00~17:00なので、特急バスで朝一番に到着した場合は待たされる恐れもあります。
サパンプラ港の手前約500m(カシコン銀行前)に入管があり、ソンテウを降りて出国審査を受けてから歩いて行きます。入管が審査に応じてくれるのは7:00~17:00まで。
資金が足りない場合は、入管向かいのカシコン銀行サパンプラ港通り支店か、港の入り口にバンコク銀行サパンプラ支店があるので、どちらかでバーツ現金を確保しましょう。ただし、ミャンマーへの入域料はドル払いが基本なので、最低でも$5札1枚を必ずバンコクで確保しておかなければいけません。もし忘れてもBt.で支払いできますが300Bt.と高くなってしまいます。
《サパンプラ港からミャンマーをめざす》
サパンプラ港からの船は、「ボーダーパス」と呼ばれる簡易パスポートを持っている現地の人は片道5Bt.が普通。外国人はそれに比べれば高いんですが、一応国境を越えるんですからそれなりの金額を払って敬意を表するべきです。それでも片道50Bt.以上払ってはいけません。往復200Bt.などと吹っかけてくる船頭もいますが振り切って、片道分の50Bt.(ドルは原則不可)を黙って渡しましょう。ラノーン側で往復一括払いするのは避けるのが妥当です。行き帰りで船頭が違うと往復支払済みは通用しないので注意しないといけません。
またその際、一人でも多くの人が乗っている船を選ぶこと。吹っかけに遭うリスクがなくなります。もし貸切船となれば当然、それなりの金額になってしまいます。
ラノーン市内の旅行代理店では船往復と送迎込みで350Bt.~400Bt.(入域料別)と抜かしてくるところもあるので注意すること。350Bt.あればチュンポンからコトーンまで自力で往復できてしまいます。
船がコトーンへ入る前にミャンマー側の入管があり、船頭の指示に沿って入域料(US$5)を払うと、コトーン市内限定で当日を含めて最大3日間の在留許可が下りてきます。ただし、国籍や条件によっては1日しか下りないことがあります。
バンコクや東京などで発行されたミャンマーの正規観光ビザがあれば、コトーンから海路でヤンゴン方面を目指せるという噂も聞いていますが詳細は不明です。
ミャンマーの入国審査を受ければ、タイビザを更新する条件が整います。 折り返した後タイ側で賄賂を要求される事もありません。
コトーンの市場ではミャンマーのチャット(k)とタイのバーツ(Bt.)が通ります。Bt.⇔kの両替も可能。ちなみにタバコはタイでも売られている「ロンドン」が1カートン178Bt.(タイの半額以下)でした。
コトーン市内で買い物をする場合、現地時間で午後3時までに出ないと、当日中のタイ入国審査に間に合わないので注意が必要です。しかも、タイとミャンマーには30分の時差があります(ミャンマーのほうが30分遅い)。
サパンプラ港にはセブンイレブンが1軒ありますが、ラノーン市内にはセブンイレブンが2軒しかなく、唯一の大型スーパー「Tops」も中心街から2kmほど離れた国道沿いなので、食材などは基本的に個人商店か市場での入手となります。英語は可能ですが簡単なタイ語をマスターして行きましょう。
地図は以下のリンクを参照してください。
http://www.thaistudents.com/guidebook/map/