2023年6月5日月曜日

関東大手民鉄から「連絡きっぷ」が消えた

関東地方の大手民鉄各社では、3月18日(土)に実施した運賃改定の際に、1枚の乗車券で2つの会社を乗り継げる『連絡乗車券』の大半を廃止しています。ただし、列車の直通運転が存在する区間と、乗継割引が存在する区間は例外です。また交通系ICカードの場合、全国相互利用サービスにより計算上は乗換駅ごとに打ち切り計算となりますが、1枚のカードで乗り継げます。

例えば小田急電鉄(神奈川県海老名市、東証プライム上場)からJR東海(名古屋市中村区、東証プライム上場)の場合、特急ロマンスカーふじさん号が運転されている御殿場線松田駅(神奈川県松田町)接続で、御殿場線、東海道線(熱海から浜松までの各駅)、身延線(富士宮駅と西富士宮駅に限る)への連絡乗車券は引き続き発売されますが、東海道線小田原駅(神奈川県小田原市)接続の連絡乗車券は廃止され、小田原駅で買い直しが必要になりました。

沼津駅(静岡県沼津市)を出る東海道線上り方面の電車は、日中1時間2~3本あり、小田原駅から特急ロマンスカーに乗り継ぐこともできますが、御殿場線の御殿場駅(静岡県御殿場市)から先へ行く電車は1時間に1本が基本で、なおかつ小田急小田原線新松田駅にはロマンスカーが止まりません。あくまでもふじさん号を直通で利用する乗客の利便のために制度を存続させているので、ふじさん号と縁のない沼津や静岡発着で松田接続の連絡乗車券では従来通り小田急線内での途中下車が出来るメリットはある代わりに、列車の利用は不便になってしまいます。また、小学生は2022年3月から交通系ICカード利用を条件に小田急線の小児運賃が50円均一となっているので、連絡乗車券を買う意味は最早ありません。

京成電鉄(千葉県市川市、東証プライム上場)では、日暮里駅(東京都台東区)接続JR線各駅までの片道乗車券発売を終了しました。

相模鉄道(横浜市西区)は、新横浜線の全線開業に伴い新横浜駅で東急線との相互直通運転を開始したものの、東急線および先行して直通運転をしているJR線への連絡乗車券は発売しません。交通系ICカードを使うか、現金で切符を買う場合は羽沢横浜国大駅(横浜市神奈川区)から先の他社線区間は乗り越し精算が必要になります。

なお京浜急行電鉄(横浜市西区、東証プライム上場)は、羽田空港第1・第2ターミナル、第3ターミナル両駅(東京都大田区)とJR東京山手線内各駅の間の連絡乗車券を引き続き発売しているほか、品川駅(東京都港区)にあるJR線への連絡切符売り場も当分の間存続。品川駅の連絡切符売り場では、大宮・千葉など50Km以内の区間への切符が購入できます。

逆に、JR東日本(東京都渋谷区、東証プライム上場)から私鉄各社へというのは限定的ながらもみどりの窓口で発売できる区間があり、旅行傷害保険の利用付帯のためにわざわざ購入する人もいます。