2020年4月30日木曜日

コロナ後初の日本新規就航会社!!バンブーエアに国交省が許可

国土交通省航空局国際航空課(JCAB:東京都千代田区)は、ベトナムの新規LCCのバンブーエアウェイズ(QH=BAV、ビンディン省フーカット県)に「外国人国際航空事業の経営許可」(AOC)を交付しました。ベトナム国籍の航空会社で日本への国際線就航が可能になるAOCを取得するのは、ベトナム航空(VN=HVN)、ジェットスターパシフィックエアウェイズ(BL=PIC)、ベトジェットエア(VJ=VJC)に続いて4社目のことです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが収束した後、早い時期の運航開始を目指します。

バンブーエアは2019年1月に運航を開始し、業歴2年目。完全親会社の地元総合商社FLCグループ(ハノイ市ナムトゥリエム区、ホーチミン証取上場)の信用力をバックにリース会社から大量の機材を集め、COVID-19直前にはハノイ(ノイバイ)~ホーチミンシティ(タンソニャット)線で1日19往復を運航するという急成長を遂げました。

FLCが日本への技能実習生派遣を手掛けていることもあって、バンブーエアは創業当初から日本へ定期便就航を目指す事業計画を立て、昨年春には茨城空港(茨城県小美玉市)へチャーター便を運航しました。その後、韓国と台湾へ国際定期便4路線を就航するなどし、国交省にAOCを申請できるだけの実績が整ったと判断。この度、FLC東京駐在員事務所(東京都千代田区)を通じて行った申請が許可されたものです。

当初はエアバス321neoを使い、ホーチミンシティから成田空港と関西空港の2路線、ハノイからは関空への1路線を運航し、ベトジェットエアとベトナム航空に対抗する狙いとみられていますが、将来はタンホア、ヴィン(ゲアン省)といった実習生を多く輩出する省の地方空港と日本を結ぶ直行便の開設も期待されます。