
《デンパサール発5月24日、成田発5月25日から有効》
XT401 DPS2300~NRT0710+1 月・水・金・日曜運航
XT402 NRT0825~DPS1425 月・火・木・土曜運航
(機材はエアバス333 プレミアムフラットベッド=ビジネスクラス12席、レギュラーシート=エコノミークラス365席)
AirAsiaグループでは、ASEAN域内と東北アジア、オーストラリアなどを結ぶ飛行時間4時間以上のフライトはエアバス333を使うAirAsiaX3社の担当とするという基本方針を持っています。日本とインドネシアを結ぶフライトは最低でも飛行時間が7時間に達するため、エアバス320ceoしかないインドネシアエアアジア(QZ=AWQ)担当での就航は理論的に不可能。このためにインドネシアエアアジアXが設立されたとはいえ、日本への就航に必要な「外国人国際航空運送事業の経営許可」(他国のAOC=航空運送事業許可に相当)を取るには他国への路線である程度の実績を積む必要があり、申請に時間がかかっていました。会社設立から3年を経て、3月17日付で国土交通省(東京都千代田区)から経営許可が下りたため、新規就航の発表に踏み切ったものです。
インドネシア側の発着地をデンパサールとしたのは、主にビジネス客の搭乗を想定している日系FSC2社が就航していない都市であるのが理由と考えられています。そこには、バリ島単純往復の日本人ツアー客を取るだけでなく、AirAsiaグループ便を利用して他国も含めたASEAN域内を周遊する旅行者の選択肢の一つとしてほしいという狙いも込められています。
成田~デンパサール線では日本航空(JL=JAL)が2010年の会社更生申し立て直後に運休するまで毎日1便を持っていましたが、現在はガルーダインドネシア(GA=GIA)の毎日1便にANA(NH)がコードシェアする形。ANAの自社便は、ビジネス客の見込めるジャカルタ(スカルノハッタ)へ集中させる政策を取りました(前記事「羽田~マニラ・ジャカルタ線のスケジュールも発表」参照)。この戦略が、今回のAirAsiaの決定にプラスに働いたと言えるでしょう。