バンコク首都圏と地方を結ぶ特急バスは、方面別に3ヶ所設けられたバスターミナルから発着するのが基本です。しかし、1台15人乗りのトヨタハイエースを主に使うロットゥーは大型バスと比べて機動的に動けるため、市内中心部まで運行されていました。最大のターミナルが戦勝記念塔ロータリーで、BTSや公団バスへの接続が非常に便利なうえ大規模商業施設へのアクセスにも優れているとして発着する事業者が増える一方で、日本のバスタ新宿(東京都新宿区)も真っ青の1日に1,000便以上の発着で、ロータリーにつながるパヤタイ通りとパホンヨーティン通りは激しい渋滞を引き起こしていました。
今回、運輸省ではそれら事業者の管理徹底と戦勝記念塔ロータリーの渋滞緩和、ラマ9世プミポン前国王の崩御に伴う王宮前広場行きシャトルバスの安全確保を目的に、ロットゥー事業者に対して3ヶ所のバスターミナルへ移動するよう求め、従わない事業者は路線免許を取り消すとの強硬な姿勢で移転を迫りました。

なお、北部及び中部各県行きの路線のうちフューチャーパークランシット(パトゥムタニ県タンヤブリ郡)発着の便と、東部方面行きのバンナー交差点(バンナー区)発着便はこれまで通り、それぞれの場所発着で運行されます。
運輸省では、激変緩和措置として戦勝記念塔とこれら3ヶ所のバスターミナルを結ぶ無料シャトルバスの設定をBMTAに要請。当初6ヶ月間の予定で、シャトルバスが運行されます。
このうち、戦勝記念塔とモーチット2を結ぶ路線は朝5時30分から夜8時30分まで、20分ないし30分間隔で運転。高速道路を経由し約15分で結びます。