
ラチャプラソン・パトゥムワン両交差点(パトゥムワン区)、サラデーン交差点(バンラック区)、アソーク交差点(ワッタナ区)の会場は3月2日(日)夜までに撤収作業を行い、3日(月)からは通常通りに車の通行ができるようにします。首都圏バス公団(BMTA)も、3日には迂回や途中打ち切りなどのイレギュラー政策を解除し、平常運転に戻す予定です。
ただし、反政府デモそのものが終わる訳ではなく、サラデーン交差点に面したルンピニ公園南側のラマ6世像前広場(パトゥムワン区)で、車の通行に迷惑をかけないようにしつつ活動を継続するとしています。また、ガバメントコンプレックス(ラクシー区)を封鎖しているグループは現地に残ると明言しており、こちらの再開にはまだ時間がかかりそうです。
1月から行われてきたデモも、アソーク交差点やセントラルワールド前では参加者の数がめっきり少なくなり、ライブコンサート会場の様相を呈していました。そんな中、2月23日夜にセントラルワールド前で何者かが遠くから投げ込んだ手榴弾が爆発し、こども2人が死亡するという痛ましい事件が発生。「これ以上迷惑をかけるな」という圧力が国内外から強まっていました。ステープ氏は講演の中で
「これまでの皆さんの支援に感謝し主要交差点をお返しする」
と説明、敗北宣言ではないと強調しています。