《阪急阪神東宝グループ内では従来通り》

《阪急阪神以外発行のスルKANカードは?》
大阪市交通局(大阪市西区)では、阪急電鉄との直通電車が走っているにもかかわらず18年1月の共通乗車終了をもって、すべてのスルKAN磁気カードの取り扱いを終了します。2月以降は、自局発行の『Rainbow Card(レインボーカード)』や前身で自動券売機専用の『タウンカード』も含め、払い戻しのみの対応となります。
なお大阪市営交通は18年4月に独立会社化されますが、鉄道部門「Osaka Metro」(正式社名:大阪市高速電気軌道)とバス部門「大阪シティバス」の2社共に、交通局の施策を引き継ぎ、民営化されたからと言って取扱いが再開される訳ではありません。
同様の対応をするのが、南海電鉄(大阪市浪速区、東証1部上場)と京阪電鉄(大阪市中央区、民鉄協加盟)で、こちらは阪急阪神との直通電車が走っていない上、大阪市営を含めた3社局共に後継商品としてJR西日本(大阪市北区、東証1部上場)の『ICOCA(イコカ)』を既に販売しています。
ただし、これら取り扱いを終了する社局が発行したスルKAN磁気カードであっても、阪急阪神東宝グループ4社と近鉄、山陽電鉄、京都市営、神戸電鉄の駅の自動券売機と精算機では引き続き受け入れるため、これらの会社を利用する機会があるのであれば払い戻し一辺倒になる必要はありません。
しかし、沿線に関西国際空港を抱える南海と、神戸空港があるポートライナー(神戸新交通:神戸市中央区)での取扱が終了するのは近畿圏外からの利用者にとって非常に痛いことです。近畿圏内でも兵庫県在住の方であれば、難波駅で南海と阪神を乗り継ぐ際にスルKANカードで乗り通していた方も少なからずいるはずで、2月以降はPiTaPaがあるならまだしも、持っていない場合はICOCAへ切り替えなければなりません(ICOCAは阪急阪神の駅でも全国相互利用扱いでチャージできる)。
ちなみに阪急阪神ではICOCAも含め、全国相互利用対応のICカードは基本ストアードフェアのみで、チャージはできるものの自動券売機での切符の購入や乗り越し精算に使えないため、最悪の場合は交通系ICカードを持っている方でも別途Railway CARDを現金で購入し、使い分けなければいけないケースもあります。
《スルKANエリア専用のICカードもある》
ICOCAには小学生用の『こどもICOCA』はありますが、障害者などの特別割引には対応していません。JR西日本を含むJRグループでは、障害者特別割引運賃が片道101Km以上の長距離のみの対応となっているためです。これに対しスルKANでは、『小児用』とは別に『特別割引用』磁気カードの設定もありました。小児用はこどもICOCAと『PiTaPaキッズカード』に移行しますが、特別割引用はどちらにも設定がないため、スルKANではPiTaPaエリア内のみで使用できるプリペイド式の『特別割引用ICカード』を開発、今年4月から発行を始めています。これであれば、阪急阪神東宝グループ4社と南海・京阪などスルKAN対応を完全終了する会社の間でも1枚のICカードで乗り通すことができます。
《神戸市営の独自カードは存続》
神戸市交通局(神戸市中央区)では、市営地下鉄・バスのみで利用できる『NEW Uラインカード』と、スルKAN対応の『こうべカード』を並行で販売してきました。今回、『こうべカード』は取扱終了となりますが、NEW Uラインカードは存続し、払い戻しの対象にもなりません。
大阪市交通局(大阪市西区)では、阪急電鉄との直通電車が走っているにもかかわらず18年1月の共通乗車終了をもって、すべてのスルKAN磁気カードの取り扱いを終了します。2月以降は、自局発行の『Rainbow Card(レインボーカード)』や前身で自動券売機専用の『タウンカード』も含め、払い戻しのみの対応となります。
なお大阪市営交通は18年4月に独立会社化されますが、鉄道部門「Osaka Metro」(正式社名:大阪市高速電気軌道)とバス部門「大阪シティバス」の2社共に、交通局の施策を引き継ぎ、民営化されたからと言って取扱いが再開される訳ではありません。
ただし、これら取り扱いを終了する社局が発行したスルKAN磁気カードであっても、阪急阪神東宝グループ4社と近鉄、山陽電鉄、京都市営、神戸電鉄の駅の自動券売機と精算機では引き続き受け入れるため、これらの会社を利用する機会があるのであれば払い戻し一辺倒になる必要はありません。
しかし、沿線に関西国際空港を抱える南海と、神戸空港があるポートライナー(神戸新交通:神戸市中央区)での取扱が終了するのは近畿圏外からの利用者にとって非常に痛いことです。近畿圏内でも兵庫県在住の方であれば、難波駅で南海と阪神を乗り継ぐ際にスルKANカードで乗り通していた方も少なからずいるはずで、2月以降はPiTaPaがあるならまだしも、持っていない場合はICOCAへ切り替えなければなりません(ICOCAは阪急阪神の駅でも全国相互利用扱いでチャージできる)。

ICOCAには小学生用の『こどもICOCA』はありますが、障害者などの特別割引には対応していません。JR西日本を含むJRグループでは、障害者特別割引運賃が片道101Km以上の長距離のみの対応となっているためです。これに対しスルKANでは、『小児用』とは別に『特別割引用』磁気カードの設定もありました。小児用はこどもICOCAと『PiTaPaキッズカード』に移行しますが、特別割引用はどちらにも設定がないため、スルKANではPiTaPaエリア内のみで使用できるプリペイド式の『特別割引用ICカード』を開発、今年4月から発行を始めています。これであれば、阪急阪神東宝グループ4社と南海・京阪などスルKAN対応を完全終了する会社の間でも1枚のICカードで乗り通すことができます。
《神戸市営の独自カードは存続》
神戸市交通局(神戸市中央区)では、市営地下鉄・バスのみで利用できる『NEW Uラインカード』と、スルKAN対応の『こうべカード』を並行で販売してきました。今回、『こうべカード』は取扱終了となりますが、NEW Uラインカードは存続し、払い戻しの対象にもなりません。