2019年3月12日火曜日

東京シャトル成田発便の予約制度終了へ

京成バス(千葉県市川市)は、航空会社が夏スケジュールに入った直後の3月28日(木)に成田空港リムジン路線『東京シャトル』のダイヤ改定を行います。

今回の改定では、東京駅発便の成田空港における到着の順番を変更します。従来は、新空港自動車道新空港インターチェンジに最も近い第3ターミナルではなく第2ターミナルに最初に到着し、第1ターミナルを回って、最後に第3ターミナルへ行く道順になっていましたが、第3ターミナルへ直接入ることのできる取付道路が整備されたため、最初に第3ターミナルへ入ってPeach(MM=APJ、大阪府田尻町)、ジェットスター・ジャパン(GK=JJP)、Spring Japan(IJ=SJO)の出発客を下ろし、そこから第2ターミナル北(2番ドア前)へ向かいます。

また同時に、成田空港発便について事前の予約受付を終了するとも発表されました。従来は日付だけを指定して事前の予約ができましたが、3月28日以降は、成田空港発は飛び込みのみの受け付けとなります。

東京シャトルは、2012年の運行開始以来往復共に事前の予約ができました。東京駅発は発車時間を決める便指定ができ、成田空港発は到着便の遅れというリスクにも配慮して日付のみの指定としていました(前記事「東京シャトルを予約済みでも繰り上げ乗車できる」参照)。しかし、予約を持っている人が優先的に乗車できるため当日飛び込みのお客様が乗車できるまで長時間待たせる可能性があり、逆に迷惑をかけるとして成田発便については予約制度の廃止が検討されていました。

予約をすることで楽天スーパーポイント(楽天トラベル経由)やPonta(じゃらんnet経由)といった共通ポイントでの支払いができるという利点はありましたが、乗車できる便が東京シャトルに限られ、混雑が激しくなるばかりか並行するバリアフリー実験路線『有楽町シャトル』に乗客が流れず同路線の採算が取れなくなること、大崎駅行き『成田シャトル』や競合する『THEアクセス成田』(ヴィートランセホールディングス、JRバス関東)への乗客分散、共存が進まないというリスクが指摘されていました。

公式Twitterアカウントや、京成バスのホームページでも、昨年9月以降幾度となく利用者に注意を呼び掛ける書き込みが行われていました。最近では2月22日に次のような投稿がなされています。

「2月~3月にかけて東京シャトルでは混雑が予想されております。ご予約の無いお客様はご乗車まで大幅に時間を要する可能性がございます。お早目のご予約、お時間に余裕を持ったご利用をお願い致します。また有楽町シャトルの利用もあわせてご検討下さい」

また3月1日には、ホームページが更新され

「臨時便もご用意しておりますがご予約の無いお客様はご乗車まで大幅に時間を要する可能性がございます。比較的座席に余裕のある有楽町シャトルの他、京成上野、日暮里からの京成線およびJR(総武快速)線など鉄道のご利用も検討くださいますようよろしくお願い致します」

と出て、もはやバスだけで解決できる状況ではなくなったことを暗示する記述がなされました。このため、成田空港発の日付指定予約は3月27日(水)までで終了し、28日からは当日、各ターミナルのチケットカウンターでキップを発売する形とします。